西光寺について

熊埜山 西光寺
臨済宗建長寺派1等地
山梨県上野原市野田尻849

【歴史・縁起】
 旧甲州街道、宿場町として栄えた野田尻宿の高台にある西光寺の創建は天長元年(824)。元は真言宗の寺として、山梨県・郡内地域でも最古の寺と言われております。鎌倉五山・第一位臨済宗建長寺の開山蘭渓道隆禅師が信州巡錫の際、当時の住職桑田道海和尚(後に建長寺第九世智覚道海禅師)が参見して弟子となり、臨済宗に転宗(1309)したと言われる大変歴史のある寺であります。
 当時は建長寺派の小本山として、この土地を生かした修験道も含めて、9カ寺の末寺があったとされておりますが、  現在に残っている寺は、桑久保の東光寺、東大野の能満寺、四方津の福昌寺のみであります。また、西光寺観音堂に祀られております行基作と言われる、聖観世音菩薩は廃寺となった西光寺末、長福寺のご本尊であり、甲斐の国三十三霊場の一つとして、特に春秋にはご朱印に訪れる方々も増えています。

◎甲斐国八十八カ所霊場 七番札所
◎甲斐の三十三観音霊場 三十一番札所

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御本尊 南無虚空蔵菩薩